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オリジナルとか擬人化とか色々書いてます。通称はきだめ。
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最近病気みたく世界樹をしてしまう自分って…orz
そういえばせかいじゅはところどころあるプチイベントで、引っかかったりするのがチーム内でランダムなんですが、これまた図ったようにピッタリのキャラを選んでくれたりするので楽しくもあり。
…ただ、新しいトコはメインメンバーで探索しつつマップ作成するので、大抵前回のキャラがランダムで入ってきたりするのよね。ううむ。


オリジ貼ってみる。
コマちゃん。服は気にスンナ。
犬神の娘。イメージは名の通り狛犬。ロウより年下。イメージ的に中学生ぐらい。
ロウと仲が良く、シロを姉のように慕っている。
妹キャラで癒し系。ぱっちりおめめとキュートな笑顔。将来は絶対に美人。
なので描く時は可愛く書くことを意識していますですよ。あー、女の子を描くと華がある。

せかいじゅではメディックで登録。
イベントで美味しそうな蜜を見付けて真っ先に食べに行ったり、明らか目立つ罠に引っかかったり、雪と氷の中で釣りをして水に落っこちたりした。ちょっと食いしん坊でドジっ娘。うわ、狙いやがったか迷宮め!!


久しぶりに小説。今回は一括で。


別に然程美味しそう、と思った覚えはない。
匂いは良いと思った事はあれど、呑もうとまでは行かず。
呑むなら正月に祝い酒としてほんの少しだけ、とかそういう具合。
ただただ、余りに美味しそうに呑むし、
その姿が何かカッコよくて。

酒呑むオトナにアコガレなんか抱いた、興味本位の夜。


+酒+


夕飯も済み、そろそろ床に着こうかという時、こそこそと台所へ直行する。
“気配に聡い”事を逆手に取った、我ながら考えた行動だ。
この時間帯ならば真夜中より怪しまれず、最早普段から台所の主と化している俺は気にする必要もない。

勝手知ったる白虎御用達の棚を開ければ、ぷぅんとキツく匂うアルコールの香り。

そう。
ここはオッさん専用秘蔵の酒蔵である。


意外に酒好きなオッさんは、食事中だったり寝る前だったりと普段から酒を嗜んだりする。
本人は日本酒が好きと豪語しつつも、呑んでいる種類は案外節操無いと思う。

日本酒は数知れず、焼酎は勿論、ちょこちょことブランデーやウイスキーなんかもあったりする。
曰く、本人は飲まずとも来客の好みに対応出来るように、らしいが。

呑んでるのを見てるこっちからしてみれば、本人が飲んでることにさして変わりない。


「けど、美味そうなんだよな~…あぁいや、料理とかに使ってたらそうとも感じないんだけど。」

オッさんの棚を漁りつつ、妙に言い訳くさい独り言を呟きながらラベルを見る。
さてはて、どれが良かったか。

「えーと…あっと、これは下界‐した‐で買ったヤツかな?んで、コレはお神酒で貰ったとか…」

出したり直したりするのはこっちなので、記憶上は確かな筈。
色々と覚えてるのもどうなんだろう、とか思ったのも昔の話なのが染まりきっててなんとも泣ける。

「……………あ、これ、確か前オッさんが呑んでたヤツだよな。」

独り言が多いのはこの際置いといて。

中身の程は、半分以下。
ちゃぷちゃぷと音を鳴らせながら瓶を傾け、コップに注ぐ。
水みたいな液体は、主張するように日本酒独特の匂いを醸しだして。

ちろりと舐めれば、アルコールに慣れていない舌先がびりびりと痺れる感覚。

 


呑み続けてたらちょっと美味しくなるかも、とか思った。

 


――――――

 

部屋に篭って本を読んでいると、何やらロウが炊事場の方に向かって行った。
まぁ、その気配が気にならないでもなかったが、然程気にも留めず約半刻。


一向に動かない気配に、流石に疑問を抱いたのだった。

 

炊事場に出向けば、不思議かな香るのはアルコールの香り。
見れば、戸棚の前で座り込みけひゃけひゃと笑うロウの姿。
これだけでも大体の察しは付く、興味本位で呑んだであろう結果か。
そう結論付け、ロウに声を掛けようと脚を出せばゴロゴロと何かを蹴った。

「こ、これは…」

ふるふると震えつつ、ロウの近くに転がった中身が空に近い瓶を手に取る。
ラベルを見て、激しい驚愕と落胆。

「前買った、上物…っ!?…くっ、抜かった…奥に隠しておくべきだった…!」

これは頭を抱えるのにも理由がある。

とある酒蔵の一級酒。
その貴重さ故に一般に出回ることはまず無い。
わざわざその地に出向き、頼み込んでまで譲ってもらった。
値段の程は察して欲しい。


そのちびちび呑んでいた一級酒が、まるで水のように一瞬で。
酔っ払い相手に怒鳴りも出来ず、やり場の無い怒りも抑え、今は流石に涙を呑むしかない。

泣き崩れたい衝動は深い深い溜息となり、怒りは全て脱力感へと変貌する。

「ロウ…自分の部屋に行くぞ…」
「や、まらのむ!」
「もう終わった。ほら、立ちなさい。」
「やぁらー!!」

駄々っ子宜しくぶんぶんと首を振って、何やら幼児返りを起こしているらしい。
今度は短い溜息で、負ぶさりなさいと背中を差し出す。
そうすれば、むぅ、と言いながらよろよろと背中に縋った。

「おれはぁ、もうこどもじゃないろぉ…」
「分かった分かった…」
「びゃっこきいてんのー?」
「あー、聞いている聞いている」

行動と言葉の矛盾。
言ってる事もやってる事も支離滅裂。
そんな酔っ払いの戯言をまともに聞く気もない。

 


ロウを部屋に運び込んで、一応枕元に水と桶を置いておく。
汚れた炊事場を片付け、戸棚から酒を一本取り出す。


コップに酒を注ぐ。
薫り高い酒の匂いが鼻を掠める。

冴え渡った月の光は蒼白く。
コップの中の澄んだ液体は、月を映し出す。

何時か、近い将来。
互いに酒を酌み交わせる日も近いのかもしれないな、と白虎は思った。

 

 

 


翌日。


「……頭、いたい……気持ち悪い…」
「自業自得だ、馬鹿者」

部屋には日本酒を甘く見た、二日酔い真っ最中のロウが居たそうな。

 

*終*

 

――――
大虎で酒ネタって事で。(笑)
最近の方では少ないみたいですが、美味しくお酒を呑めるのはある意味一つのステイタスではないかなとか。
かく言う私も、小さい時にお酒を美味しそうに呑む親にアコガレを抱いた子供です。
まぁ大抵予想を裏切られましたが!!ブランデーとか良い匂いしてたし美味しいのかなと思うものなんですよ!!(笑)
子供の舌では分からなかった味も、今ではちょっと分かるかなとか思ったり。

後、日本酒は甘く見てたら確実に死にます…。後から酔いがくるんですよ、グンと。
前、立てなくなって這って便所に行きましたよハハハ!

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