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オリジナルとか擬人化とか色々書いてます。通称はきだめ。
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先ほどまでブログ形式だけどSDガンダムサイト作ってました…。
やっと終わった…orz

まー、とりあえずこちらは今まで通りのオリジナル中心はきだめですが。
ええ、変わりません。こっちは好き勝手無法地帯ですが何か!
いろいろすんのは疲れたからまた今度~。
ってのもなんだから小説投下。小説ってかSSSだなこれ。


「ぅー」

小さな歯と牙の生えた口でがじがじ、とむき出しの腕を噛まれた。



甘噛。



小さな手が、それと比べて随分太い腕を掴んでしきりに噛み付いている。

いや、これは語弊があるか。
それは噛まれるというより、歯で肉を挟まれる、といった状況に近いが。


所謂“甘噛み”だ。


「……どうした、ロウ」
「が、ゥ、ぁ!ぅーー」

まだまだ慣れなくて言葉を話せないロウが己の腕に噛り付きながら顔を上げる。
何やら遊んでくれ、構ってくれという瞳だ。



ロウを引き取って少し。
最初に獣からヒトのそれへと習慣を教え、普通の生活を覚えたロウだが、今だ不定期にワシへの甘噛みを繰り返す。

恐らく慣れない身体と環境、通じない言葉でストレスが溜まっているのもあるのだろう。
余り他人に甘えないこの子供の数少ないストレスのはけ口を止めろと言うのも酷だ。それが分かっているぶん無理に止めない。



そして現在、今更ながらに気付いたことが1つ。

結構、痛い。


まぁ、ワシにとってはこの程度なら余り気にすることもないのだが、やはり些か力加減も教えねばならないようだ。


「ふぅ………ロウ、ちゃんと話せるようになるまでは甘噛みしても良いが、今は少し痛いぞ」
「ゥー……たぃ…?…ぅ、あ…」
「そう、いい子だ。痛いから、強く噛みすぎるのは止めてくれ。後、分かっているとは思うが他の人には噛んではいかんぞ」

言葉を理解して噛む力を少し緩めたロウを褒め、更に言い聞かせる。
案外物覚えのいい子供なので次からはマシになるだろう。


しかし、よもやこんな時にこんな所で“動物的な躾”を行うなど思いもしなかった。


「………近いうちにそっちの事を先に止めさせた方が良さそうだな」


小さな歯型と、一部でろんと涎まみれになった己の腕を見ながらぽつりとそう呟くのであった。



―――――――

甘噛みって見た目に反して結構痛いんですよねぇ。
まー、白虎も何だかんだで許してるあたり親バカだね。(笑)
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